Mozillaは1月19日(米国時間)、「The Internet Health Report - What's helping (and what's hurting) our largest shared global resource」において「インターネットの健全性(the health of the internet)」についてまとめた文章「Internet Health Report」の最初のバージョンとなるバージョン0.1を公開した。Mozillaは今後、議論を通じてドキュメントのアップデートに取り組み、2017年11月に初のメジャーバージョンとなるバージョン1.0の公開を目指すとしている。
Mozillaは「インターネットの健全性」を次の5つの視点から分析した結果と捉えている。
- Webが透明性の高いオープンな技術で構成されており、誰もが技術を理解できるかどうか
- ユーザーが自由にWebにアクセスする機会を持っているかどうか
- ネットワークを特定の団体や人物が制御する状況になっていないかどうか
- プライバシーとセキュリティが確保され、自分のデータを自分が制御できるようになっているかどうか
- すべての人々がWebにおいて読み、書き、参加を行うことができるかどうか
発表された報告書は英語だが、今後は他の言語への翻訳などにも取り組むとのこと。インターネットは多くの人々に影響を与えており、Mozillaはインターネットの健全性について建設的な議論を行うことで、現在よりも状況を改善するきっかけを作る狙いがあると見られる。