西日本フィナンシャルホールディングス(西日本FH)、NTTデータ、コンカーの3社は1月20日、西日本FHがNTTデータ スマートソーシングとコンカーが提供する「クラウド型 出張・経費管理業務BPOサービス」(Concur+BPO)を、FinTechを利用する総合金融サービスの一環として提供開始したと発表した。3社によると、金融機関における同サービスの提供は初だという。
西日本FHは、企業の出張・経費管理領域において可視化と合理化が求められていることに着目し、FinTechを利用する新規ビジネスの一環として、新サービスを企業に対して提供する。
企業が同サービスを利用することで、企業の事業活動が反映される出張・経費データを可視化できることから、金融・経営のプロフェッショナルとして、精度の高い経営分析・コンサルティングの提供が可能になるとしている。
一方、NTTデータグループとコンカーは社員の日常業務に一定の負荷を与える経費精算業務の省力化を実現すべく、同サービスを通じて、企業の間接費削減改革を目指したサービスを提供してきた。
地方企業の抱える出張・経費管理業務に対する課題を把握し、さらなるサービス向上を図り、全国規模でのビジネス拡大を目指すため、西日本FHと連携することとなった。
西日本FHグループでは、西日本シティ銀行が同サービスの利用を通じて企業の出張・経費管理業務の改善を含む経営コンサルティングを行い、経営課題の解決に貢献すると共に、九州カードが同サービスのユーザー企業に対してコーポレート・カードの提案を行ない、キャッシュレス化による利便性向上を図るという。
NTTデータグループとコンカーは、西日本FHとの連携による九州地方でのサービス提供を通じて、地方企業における各サービスへのニーズの収集とこれを通じたサービス拡充を目指し、全国規模でのビジネス拡大に向けた取り組みを進めていくとしている。
今後、3社は共同で営業活動およびマーケティング活動を展開し、九州地方の大手企業を中心に3年間で100社(初年度20社)の受注を目指す。