米Oracleは1月17日(現地時間)、同社のPaaS「Oracle Cloud Platform」の機能強化を発表した。今回、「Oracle Database Cloud Service」のベアメタルで提供を開始したほか、新IaaS(Infrastructure as a Service)において新たな仮想マシン(VM)、ロードバランスおよびストレージ機能を提供開始した。
Oracle Database Cloud Serviceは、仮想化環境と高性能ベアメタル・サーバのいずれにおいても、エンタープライズのワークロードの開発・テスト・展開に適している。なお、同社が最近発表した「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」は、開発者/ビジネス・アナリスト/中規模の組織向けに低コストで提供するマネージド・サービスであり、Oracle Database Exadata Cloud Serviceは、ミッション・クリティカルなデータ・ウェアハウスやトランザクション・データベース・ワークロードなどに適した性能を提供する。
また、インフラ基盤の設計やユニークなネットワークにより、最新のIaaSでOracle Databaseを稼働することで、主なクラウド・データベース・プロバイダと比較して同社調べで50倍以上の性能を実現可能としている。
Oracle Cloud Platformのさらなる強化点として、新たなIaaSサービスにより、Webおよびエンタープライズのアプリケーションへの対応が拡大したという。「Oracle IaaS」では、ベアメタル型/ブロック・ボリューム/オブジェクト・ストレージと同等の低レイテンシーおよび高性能を実現する「Virtual Cloud Network(VCN)」で稼働する1/2/4コアのVMを提供。
さらに、新たなロード・バランシング・サービスには、100Mbps/400Mbps/8Gbpsの3つのプロビジョニングした帯域を追加し、多様なアプリケーション・トラフィック/高可用性/セキュリティのニーズに対応するという。そのほかの強化点として、新たなブロック・ストレージの提供(2TB)やオブジェクト・ストレージの保存データ暗号化などがある。