三井情報(MKI)は1月17日、CloudEndureと日本販売代理店契約を締結し、ライブマイグレーションツール「CloudEndure」の販売を開始したと発表した。日本での販売は2016年12月より開始している。
昨今パブリッククラウドの需要拡大に伴い、システム環境のクラウド化を検討する企業が増えている。しかし、クラウドへの移行作業に対応できるエンジニアの不足や、長時間システムを停止することができないといった理由により、移行に慎重となる声も多く、MKIでは高性能のマイグレーションツールの必要性を認識してきた。
CloudEndureは、オンプレミスからクラウド、クラウドからクラウドのサーバ移行を、容易かつ短時間で実現できるマイグレーションツール。中規模から大規模までのクリティカルなシステムのクラウド移行を支援する。
GUIに沿って設定するだけで移行が可能。シンプルな3ステップでクラウドへの移行を支援する。また、非同期転送により継続的に同期用環境を更新するので、切替に伴うシステム停止期間が大幅に短縮できる。そのため、長時間停止できないシステムの移行にも適している。
複数サーバデータの並列移行を一括管理できるので、作業量や工数が低減する。さらに、ライブマイグレーションに加え、災害時などに備えるバックアップシステムとして、RPOとRT2をほぼゼロにするディザスタリカバリ(DR)を実現できる。
MKIでは販売開始に先立ち2015年より技術検証を進め、一部顧客向けにトライアル導入を実施し、今回の販売を決定した。
提供価格は25ライセンス/255万円(税別)から。今後、クラウドサービスを提供している代理店やエンドユーザに対して3年間で4億円の売上を目指す。