日立パワーソリューションズは1月12日、青森県、秋田県、山形県における既設風力発電設備の迅速なサービスの提供を目的に、保守の中核拠点として大型部品倉庫を有する「能代サービスセンタ」と、サービスエンジニアの技術力向上を図るため、安全と保守の教育を実施する「能代トレーニングセンタ」を、秋田県能代市に開設したことを発表した。

東北地方の日本海沿岸は、風力発電所が集中しており、中でも秋田県は2013年3月末時点の114基から、2016年7月末には215基へと風力発電設備が増加しており、安定稼動に向けた保守サービスの充実が求められていた。

能代サービスセンタは、風力発電設備が多数設置されている青森県、秋田県、山形県の日本海沿岸の中心に位置しており、風力発電設備のローターヘッドなどの大型部品が保管可能な倉庫を有していることから、不具合や自然災害などにより運転を停止した際も、部品調達をはじめ迅速な保守対応が行え、復旧までの停止期間を短縮することができるようになると同社では説明している。また、能代トレーニングセンタについては、保守作業の技術力向上と安全確保の徹底を目的とした教育を同社のサービスエンジニアと秋田県をはじめとする協力会社作業員を対象に行っていく拠点となるとしている。

なお、2つのセンタを併せた敷地面積は3250.28m2、述べ床面積は707m2で、建屋は鉄骨造りの平屋構造となっている。

「能代サービスセンタ」および「能代トレーニングセンタ」の外観