STマイクロエレクトロニクス(ST)は1月13日、トラッキング機能の長時間動作とデータ検出の精度を向上させるスマート・モーション・センサとして超小型3軸加速度センサ「LIS2DS12」6軸慣性モジュール「LSM6DSL/M」および電子コンパス「LSM303AH」を発表した。
3製品は、メイン・システムのプロセッサを使わずにオンチップでさまざまな動きに関する計算を効率的に実行することで、機器 のバッテリ寿命への影響を最小限に抑えながら動きを継続的に追跡可能とする。また、電子コンパス「LSM303AH」は加速度センサと、他の電子コンパスや地磁気センサ・ソリューションと比較して2倍以上のヘディング精度(同じ地理緯度での試験時)を持つ地磁気センサで構成され、歩行モニタと組み合わせることで、オフィス、駐車場、ショッピング・モールなどのGPS信号が届かない場所でも、推測航法によって正確な位置認識を実現する。これらのスマート・センサは、電力モードや解像度を選択できるため、電力効率と性能を最適化することができるほか、組込みFIFO、内蔵自己診断機能、統合型温度センサ、および特定条件下(自然落下など)での設定可能な割込み処理などの機能により、システム設計を簡略化できる。
LIS2DS12、LSM6DSL/MおよびLSM303AHは、現在量産中。LSM303AHは12リードLGAパッケージ(2 x 2 x 1mm)で提供され、単価は1000個購入時に約1.63ドルとなっている。