村田製作所は1月10日、1.2 × 1.0mmの高精度水晶振動子(XRCEDシリーズ)を発表した。同製品は2016年12月から量産を開始している。
水晶振動子は、小型化によって水晶片の振動エリアが制限されることで共振抵抗(ESR)が悪化する。同社は、独自のパッケージ技術と高精度組み立てラインを用いることで、良好なESRを実現。また、通常、水晶振動子を小型化するためにパッケージを薄型化しますが、パッケージの変形や封止破壊の原因となるため、村田製作所ではモールド時の応力を分散し、耐圧を確保できる構造としている。
同製品について村田製作所は「近年、Wi-Fi/Bluetoothなどの無線通信に対応した機器の普及が進み、とくにスマートフォンやウェアラブル機器、補聴器市場などで、小型化のニーズが高まっています。ムラタの独自技術により良好な共振抵抗と耐圧を確保し、さらなる小型化1.2×1.0mm(XRCEDシリーズ)を実現したことで、Wi-Fi/Bluetoothなどの無線を使用したモバイル/モジュール機器の小型化に貢献してまいります」とコメントしている。