バッファローは1月5日、新規格の「IEEE 802.3bz(2.5/5GBASE-T)」に対応し、既設LANケーブルでの2.5Gbps(規格値)および5Gbps(規格値)通信が可能な法人向けスイッチ「BS-MP20シリーズ」を2017年春に発売すると発表した。
これまで同社では、従来のEthernet規格「IEEE 802.3an(10GBASE-T)」と「IEEE 802.3ab(1000BASE-T)」に対応していたが、今回IEEE 802.3bzに対応。同規格はは、2016年9月に標準規格化された新しいEthernet規格となる。
通常は、10GbE対応機器を導入する際、従来のCat5eおよびCat6ケーブルでは最大1Gbps(規格値)の伝送速度しか出せず、最大10Gbps(同)の伝送速度を実現するためにはCat6A規格より上位のケーブルが必要で、LANケーブルの入れ替えなどインフラ側の施工作業が発生する。
IEEE802.3bzに対応した製品では、LANケーブルを上位規格に入れ替ずに現在敷設されているCat5eおよびCat6ケーブルを利用して最大5Gbps(規格値)の高速通信が可能なため、同規格に対応した機器を採用することでリプレース導入が容易になるという。
なお、同日には法人向けNAS「テラステーション 5010シリーズ」もIEEE 802.3bzに対応し、2.5Gbps(規格値)および5Gbps(規格値)での通信が可能になるファームウェアアップデート(ver.2.20)を公開している。