2017年の年頭にあたり、SAS Institute Japan(SASジャパン)の代表取締役社長を務める堀田徹哉氏は、以下の年頭所感を発表した。
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、SASジャパンは2016年、過去最高の売り上げを記録し、大きな成長を遂げることができました。金融セグメントにおける不正防止、マーケティングなどの業務高度化ニーズに後押しされ、アンチ・マネーロンダリングをはじめとする金融向けソリューションが大きな伸びを見せ、SASジャパン全体の成長を支えました。一方IoT関連の投資は、各社でPOCの段階から本格的なソリューション導入へと進展し、特に製造業セグメントの急成長を牽引しました。
2016年は様々なお客様のAIテクノロジー活用の取り組みを支援する機会が増加しました。AIやIoTを実ビジネスに適用し、価値を創出するにはアナリティクスへの深い造詣が不可欠であり、SASの強みがますます発揮される分野です。また、Hadoopなど、データプラットフォームと一体となったアナリティクス基盤の刷新をはじめとする大型複合案件も増加しました。お客様のSASジャパンへの期待が、アナリティクスを核とした、より高度で包括的なイノベーションの推進へと高度化していることが実感された一年となりました。皆様のSASのソフトウェア、サービスへのご愛顧に、改めて深く感謝申し上げます。
2017年は昨年にも増してアナリティクスの高度化と適用領域の拡大が進み、世の中のイノベーションを牽引していく年になるでしょう。IoTソリューションの導入がさらに進展し、AIテクノロジーの適用が加速することで、現実世界をより忠実かつリアルタイムにデジタル化できるようになります。こうした情報は、過去の知見、経験、学習を基にしたアナリティクスと組み合わさることで、「より良い洞察」を導くことができ、「より良い意思決定とアクション」に繋げることが可能となります。2017年、SASジャパンはパートナーの皆様とも強く連携しつつ、これらを実現するアナリティクス製品、プラットフォームとサービスで、引き続き市場をリードしてまいります。
昨年発表したオープン・アナリティクス・プラットフォーム「SAS Viya」は、ディープラーニングをはじめとする最先端のAIテクノロジーを搭載し、データ・サイエンティストの共通言語であるPython、LuaやJavaによるコーディングが可能な他、オープンAPIを提供することで企業内外の様々なアプリケーションから、SASの高度アナリティクス機能群を呼び出すことが可能となります。2017年には多様な製品が投入され、SASの提供ソリューションは新たなフロンティアへと飛躍することでしょう。SASジャパンでは、これまでの強みを堅持しつつ、新たなチャレンジを通してお客様のアナリティクス活用のニュー・フロンティアを開拓し、イノベーションに貢献してまいります。
また、企業ユーザーに加え、引き続きアカデミアとの連携を強化し、共同研究、共同講座の開設など様々な施策を推進、データ・サイエンティスト育成や、データを活用した社会貢献の取り組みも継続し、豊かで革新的な社会の実現を支援できるよう、社員一同全力を尽くす所存です。
アナリティクスのニュー・フロンティアへ。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。