2017年の年頭にあたり、インターネットイニシアティブ(IIJ)の代表取締役社長を務める勝栄二郎氏は、以下の年頭所感を発表した。
新年明けましておめでとうございます。
1992年12月3日に設立されたIIJは、名前の通りインターネットの世界のイニシアティブをとり続けてきました。創業から25周年、四半世紀を迎える今年は、新たに飛躍する年にしたいと思います。そのための基礎となる環境は既にできていると考えています。
企業における情報システムは、いまやクラウドが前提となり、日々の企業活動においてもビッグデータやIoTを活用した新たなビジネスへの取り組みが始まっています。そのような市場環境の中で、IIJグループは、デバイスから、クラウド、ネットワーク、セキュリティまでをトータルに提供できる技術力と提案力を強みに、事業を拡大してまいります。
今年は、"One Cloud"構想を推進する中で一昨年リリースしております「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」と「IIJ Omnibusサービス」について、数多くいただいている引き合いを成約に結びつけ、売り上げを伸ばしてまいります。セキュリティ事業についても、IIJの回線はすべてセキュアであるということを目標に、セキュリティオペレーションセンター設備を稼働させ、"wizSafe"ブランドの基に事業強化を進めてまいります。
MVNO事業においては昨年9月で契約回線数が150万を超え、2016年度目標の200万回線達成に向けて順調に推移しています。また、国内初の「フルMVNO」への取り組みも開始し、2017年度下期のサービス開始に向け、設備構築および開発を進めてまいります。
国際事業においては、昨年取り組んだコンテナ型DC輸出の大型案件、タイやベトナムでのクラウド事業のように、ASEAN諸国を中心とした各都市での地道な営業を積み重ね、黒字化を進めてまいります。
最後に新しい試みとして高品質な動画配信事業、見守りサービスなどのヘルスケア事業、フルMVNOやクラウド基盤を活用したIoTプラットフォーム事業を推進するなど、さまざまな分野で先進的なサービスの開発を進め、ネットワーク社会の発展に貢献してまいります。