2017年の年頭にあたり、シスコシステムズの代表執行役員社長を務める鈴木みゆき氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中に皆様から賜りましたご支援、ご厚情に、厚く御礼申し上げます。

2016年は、内外で予測できない様々なことが起こった激動の年でした。海外企業による日本の大手企業の買収、英国のEU離脱への選択、米国の新しいリーダーの誕生、先のことが予測できない社会になりつつあります。このように社会や産業が変化するなか、デジタル変革を遂げる企業が生き残るといわれています。

IoT(Internet of Things)も概念だったものが、一歩進んで実装段階に移ってきたといえましょう。製造業からスマートシティと呼ばれる行政を巻き込んだもの、ヘルスケア、教育、エネルギー、交通などのさまざまな分野に広がりを見せています。

シスコはインターネットの歴史とともに発展してきた、ネットワーク機器中心のIT企業でしたが、将来を見据えてIP電話やビデオ会議システム、サーバ、セキュリティや、クラウド、ソフトウェアといった事業にもポートフォリオを広げてきました。シスコは「安全に繋げる」ことを通じて、お客様にとっての真のビジネスパートナーでありたいと願っています。

イノベーションとは、コ・クリエーション(共創)でもあります。シスコ1社で推し進めるものではなく、あらゆる業種においてそれぞれのエコシステムの中でさまざまな強みを組み合わせてこそ、本当に機能する変革・イノベーションが実現します。さらに競争力向上や経営の効率化にも貢献できると信じています。

2020年には東京で、国際的な感動が待っています。2020年に向け、人材の育成、サイバーセキュリティの分野、女性の活躍、ダイバーシティの推進、働き方変革、新たな経済の仕組み、教育現場での支援、IoTの推進など、準備も着々と進める所存です。

日本のお客様のグローバルビジネス、デジタルビジネスを実現するパートナーとして、2017年もシスコは一層の進歩を目指してまいります。

本年も、より一層のご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。