2017年の年頭にあたり、日本IBMの代表取締役社長を務めるポール与那嶺氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申しあげます。

2016年は英国のEU離脱や米国大統領選に代表されるように、事前の予想と異なる結果がもたらされた年でした。これらの出来事から、従来の観測や予測の手法を進化させる必要性を実感するとともに、世界中の人々の変化や変革に対する期待の高まりを感じた年でした。

また、「人工知能」や「AI」といった新しいITの活用への注目と期待が高まった1年でもありました。IBMではAIを「Augmented Intelligence (拡張知能)」として人間の知識を拡張し増強するものと定義し、IBM Watsonを中核とするコグニティブ・ソリューションとしてお客様に提供しています。Watsonは、すでに45以上の国で、20以上の業界のお客様ビジネスで活用されて顕著な実績を上げており、日本でも100社以上のお客様と取り組みを進めています。

2017年は、AIへの取り組みが大きく広がることによって期待が実感へと変わる年になります。時代の変化を先取りして早期にAIに取り組み、さらにはそれをトリガーとした事業変革へと大胆に取り組んでいくことが成長の鍵になるでしょう。当社はIBM Watsonに加え、高品質なプラットフォームを提供するIBMクラウドや高性能な製品群、さらにはセキュリティーやコンサルティングといった総合力を発揮してお客様のコグニティブ・ビジネスの実行を力強く支援してまいります。

日本IBMは本年で創業80周年を迎えます。日本の企業として80年間、社会の変革を推進する新しいイノベーションをお客様とともに実現してきました。今後もコグニティブによる新しい価値の実現に向けて取り組んでまいりますので、引き続きよろしくご愛顧のほどお願い申しあげます。