2017年の年頭にあたり、NTTデータの代表取締役社長を務める岩本敏男氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年明けましておめでとうございます。

2016年、NTTデータグループは、Dell Systems Corporation等の子会社化およびITサービス関連事業(以下、Dell Services部門)を譲り受けたことで、世界約50カ国にカバレッジを拡大し、従業員数は全世界で10万人超の体制となりました。また、Global 2nd Stageへの到達目標時期を2018年度末とする新中期経営計画を発表しました。

同計画の基本方針で定めたとおり、「NTT DATA : ASCEND (Rise and grow our global brand)」をキーワードに、世界各国・地域での事業成長を通じたローカルプレゼンスの向上を目指し、グローバルブランドとしてのブランド価値を向上できるよう挑戦を続けています。

また、2016年は、Brexitや米国大統領選挙など世界を揺るがすサプライズがありました。グローバル市場でビジネスを行う企業として、2017年もこのような世界情勢を注視し、影響を把握した上で、その変化に適応していきます。

一方、IT技術においては、ここ数年注目されているIoT(Internet of Things)、ロボット、AI(人工知能)の活用とともに、2017年は自動運転、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)、ML(機械学習)などへのIT投資の動きがさらに加速していくと見込まれます。

創業以来長きにわたって日本の社会インフラをITの面から支えてきたNTTデータとして、これを事業成長の機会と捉えて、社会の変革と成長に貢献していきたいと考えています。

NTTデータにとって、2017年は新中期経営計画の中間年にあたり、同計画の目標である「連結売上高2兆円超」および「調整後連結営業利益額50%増」に向かって、「リマーケティングのさらなる深化」、「技術革新による価値創造」により、お客さまとの新たなビジネスの共創や加速度的に進化する技術への対応を、より一層推進していきます。

企業や社会の成長にITが必要不可欠となった今、年々進化を続ける技術の進展をいち早く捉え、ITサービスとして世の中に提供していくことこそ、「情報技術で新しい『しくみ』や『価値』を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献すること」を企業理念とする、私たちNTTデータの使命であると考えています。

NTTデータグループは、2017年も、日本の、そして世界のビジネスパートナーとして、社会、お客さまの発展に貢献していきます。