2017年の年頭にあたり、デルの代表取締役社長を務める平手智行氏とEMCジャパン代表取締役社長の大塚俊彦氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年あけましておめでとうございます。

新しい年を迎えるにあたり、旧年中に皆様から賜りましたご支援、ご厚情に、厚く 御礼申し上げます。

2016年は、「デジタルトランスフォーメーション元年」となりました。クラウドや仮想化、AIやIoTをはじめとする最新テクノロジーが人々の生活や働き方に変化をもたらし、また同時に新たなビジネスチャンスが創出され、新規参入を果たす企業も登場してきました。そして、デルとEMCにとって歴史的な年となりました。9月に統合が完了し、 エンタープライズ分野で世界最大級のテクノロジー企業となるデル テクノロジーズが始動しました。国内でもすでにデルとEMCの最新テクノロジーを統合した新製品やソリューションを発表いたしました。

昨年を振り返ると、デルは、サーバー、PCクライアントの両面で、マーケットシェアを拡大するとともに、Hadoop、ハイパーコンバージド、ハイブリッドクラウドなど先進仮想基盤において、大型案件を多数獲得しました。また、クライアントノートブック部門では、保守体制とプロセスを向上したことで、市場をリードするお客様満足度評価を頂きました。さらに、デジタル トランスフォーメーションにおける提案価値の向上を目指し、大幅な増員、社内体制とプロセスの改革など多くの変革を実践しました。

一方、EMCジャパンは、お客様のデジタルトランスフォーメーションを支援することを目指し、重点事業分野として「オールフラッシュの年」「コンバージドインフラ元年」を掲げて最新鋭の製品やサービスを提供してまいりました。両分野での大幅な伸長とともに、ストレージ分野でのマーケット シェアを拡大しました。また、パートナー様との販売・サービス協業を一層強化し、クラウド分野での協業プログラムの拡充もはかりました。さらに、価値向上を高めるための変革活動を推進していく中で「働きがいのある会社」の一社として評価を頂きました。

デジタル トランスフォーメーションが本格化する今日、すべての業界、企業が大きな変化を求められています。しかし、昨年デル テクノロジーズが4,000社のビジネスリーダーを対象にグローバルで実施した調査によると、自社がビジネスを展開している業界が3年後にどう変化しているのか予想できないと回答している企業が48%にも上る結果がでています。これらの不安を払拭するべく、2017年、新生デル テクノロジーズは、クライアント/サーバーシステムを中心とした従来型モデルを基盤とする第2のプラットフォームの支援のみならず、お客様の企業成長に不可欠な要素であるクラウド、仮想化、AI、IoTなどを活かすための「デジタルトランスフォーメーション」への取り組みを「Dell EMC」ソリューションで加速させ、ビジネス変革の実現をお手伝いしてまいります。

本年もより一層のご高配を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。末筆ながら、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。