日立オートモティブシステムズは12月26日、低速先導車追従走行(渋滞運転支援)を含む11種類の先進運転機能を実装した自動運転ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)を車両に搭載し、同社の十勝テストコースにおいて車両を走行させて全ての機能が正常に作動したことを実証したと発表した。
高速道での自動運転の実現には、自動運転ECUの制御による先導車追従走行ACC(Adaptive Cruise Control)や、車線維持システムLKS(Lane Keeping Assist System)をはじめとするさまざまな機能が必要となる。日立オートモティブシステムズでは、これまで自動運転ECUに8種類のアプリケーションを実装して機能することを実証してきた。
今回新たに、高速道での渋滞時の走行支援として、自動運転ECUの制御により、低速の先導車を追従走行する機能TJA(Traffic Jam Assist)、低速域の運転支援に有効なLSP(Low Speed Car Passing)や、ALC(Auto Lane Changing)のアプリケーションを開発。これらすべてのアプリケーションを実装した自動運転ECUを車両に搭載し、十勝テストコースにて全ての機能が正しく作動することを確認した。
日立オートモティブシステムズは、今回の実証で得られたフィードバックをベースに、さらなる改良を重ね、2017年7月に自動運転ECUの販売開始を目指すとしている。