安川電機は12月20日、中国国家標準(Guojia Biaozhun規格:GB)の推奨国家標準(GB/T18473-2016)に同社のモーションフィールドネットワーク「MECHATROLINK」が採択されたと発表した。
MECHATROLINKは安川電機が1990年代前半に開発したもので、高速な制御周期を必要とする駆動形(サーボなど)のネットワークと、I/O系の ネットワークを1つに統合できる。モーション制御性能の高さ から半導体、液晶、LEDなど最先端技術を始め、工作機械、板金加工、巻線機械、ロボット、食品機械、薬品検査など多くの装置に採用されている。同社は2003年に同技術を普及・推進するために技術を公開、2005年にはMECHATROLINK協会(MMA)を設立し、日本・欧州・米国・アジアとグローバルで推進を拡大している。
中国国家標準は、「中華人民共和国標準化法」で定められた「技術基準」で、その制定管理は、国家標準化管理委員会が行っている。今回、MECHATROLINKが採択されたGB規格は、工業機械電気設備のコントローラとドライブ間のリアルタイムシリアル通信に関する規格。安川電機はこれにより、中国市場におけるモーションコントロール事業のより一層の拡大を目指すとともに、MMAの幹事会社の一員として、MECHATROLINKのさらなる普及・推進を進めていく、としている。