NECは、スイスの国営郵便事業者であるSwiss Post(スイスポスト)から、郵便自動化システム(CFC:Culler Facer Canceller)を受注し、2019年2月までに、同国の大規模郵便物仕分けセンター3ヶ所に合計13台のシステムを納入すると発表した。
CFCとは、郵便局やポストから収集された郵便物を、大きさや厚さ、重さなどをもとに、住所読取区分の後工程を自動処理するものと、人の手で区分するものとを選別し、表裏・向きを揃え、消印を押すまでの一連の作業を自動で行うシステム。
今回、NECが受注したCFCは、小型の定型郵便物に加え、機械処理が難しく、これまで手作業で区分していたC4サイズ(A4サイズの印刷物が入る封筒サイズ)の大判の郵便物や、厚さ8mm超、重さ300gまでの郵便物を、1時間あたり最大で3万8000点以上処理することが可能な最新型のシステム。
スイスポストは、2003年に郵便物仕分けセンターの拠点数の大幅な見直しや、郵便物処理の効率化を行うプロジェクトを立ち上げ、その一環として、NECはこれまでに、大判の郵便物のあて名住所を読取・行先別に自動区分する機器「フラットソータ」を8台納入済み。
NECは1961年より郵便自動化システム事業を展開しており、世界50カ国以上の郵便事業者にシステムを納入しており、今回の実績を活かし、今後も世界各国における郵便物処理の効率化に貢献していくという。