Microsoftは2016年12月19日(以下すべて現地時間)、次期Microsoft EdgeでW3Cが策定する「Payment Request API」に対応したことを公式ブログで改めてアピールした。同APIへの対応は15日の時点でWindows 10 Insider Preview ビルド14986が対応したと別の公式ブログで説明されている。

PCおよびWindows 10 Mobileデバイスで同APIをサポートし、ポップアップウィンドウには、使用するクレジットカードや発送先、価格などがWebサイトの独自フォームではなく、Edge独自のウォレットを通じてデータの送受信が行われる仕組みだ。

Microsoft EdgeによるPayment Request API経由での購入確認画面(公式ブログより抜粋)

具体的にはMicrosoft Edgeが、利用者の確認を得てからPayment Request API経由でMicrosoft Walletにアクセスし、Microsoftアカウントに関連付けられた支払い情報にアクセスする。

WebサーバーとMicrosoft Wallet間のやり取りを図で示したもの(公式ブログより抜粋)

EC(電子コマース)サイトでの注文率は入力フォームへの再入力など不便に感じることから、46パーセントの顧客が途中で放棄するという。Microsoftは本APIをMicrosoft Edgeがサポートすることで、顧客のECショッピング体験を向上させると述べている。現在は開発者向け機能として提示し、一般の利用者は2017年リリース予定のWindows 10 Creators Updateから利用可能になる予定だ。

阿久津良和(Cactus)