パイロットコーポレーション(パイロット)は12月16日、芯を折れにくくする新開発の「アクティブサスペンション」機構を搭載したシャープペンシル「モーグルエアー」を発表した。
「アクティブサスペンション」は、ボディに内蔵された2つのスプリングによって衝撃を吸収し、芯折れ防止と軽快な筆記を実現する機構。筆圧がかかると、上部のスプリングによってペン先の機構が上にスライドして衝撃を吸収する。同時に、下部のスプリングによって、芯だけが"モグる"ようにガイドパイプを筆記面に向かって留まらせるため、筆圧がかかると、芯はガイドパイプによって保護され、芯折れを防止する。留まったガイドパイプは芯全てを覆うのではなく、筆記に必要な長さの芯の出しろを残すため、ガイドパイプ先端と紙面が擦れることなく、スムーズな筆記が可能だ。また、ガイドパイプと本体の間に空間を設けているため、垂直方向以外のあらゆる角度からの筆圧にも対応し、書き出し時の衝撃を同社従来製品比で約50%吸収するため、強い筆圧でも折れずに、手への衝撃負担が軽減する。
ちなみに、商品名の「モーグルエアー」は、コブの衝撃を吸収しながら滑走するスキー競技の"モーグル"とペン先が"モグる"にかけており、"エアー"は衝撃を吸収しながら空気のように軽い筆感をイメージしているという。
「アクティブサスペンション」以外では、同社独自のフレフレ機構により、ペン本体を振るだけで芯を繰り出すことができるため、集中力が途切れにくく、ストレス無く筆記できるとしている。なお、ボディーカラーはブラック、ブルー、ホワイト、ピンク、バイオレット、アイスブルーの6色で展開する。
発売は1月6日の予定で、価格(税別)は500円。パイロットは100万本の販売を目指すとしている。