「Girls in Tech」は、Adriana Gascoigne氏が2007年に女性起業家や女性技術者のキャリア形成を支援するため、米国サンフランシスコで設立したNPO組織で、会員は企業に勤める人材で構成され、世界63支部50万人以上に及ぶ。
Girls in Tech Japanの代表を務める加藤愛子氏は、日本支部を立ち上げた理由について、「STEMと呼ばれる、物理・化学・生物、IT系、工学、数学・統計学といった分においては、女性が少ない、ロールモデルが少ない、キャリア志向が少ないといった課題がある。個人的にも、仕事の話ができる女性の仲間が欲しい」と語った。
Girls in Tech Japanは今年6月に設立され、「Empowerment、Engagement、Education」という3つのEにより、技術業界のジェンダーのギャップを解消することをミッションとする。
「Girls in Tech Japanでは、日本経済を兼任する技術女性の輩出を目指す。企業家精神、女性、技術といった要素を兼ね備える人を増やしていきたい」と加藤氏。
加藤氏は、Girls in Tech Japanを成立してから、本格始動を前に行ってきたイベントとして、5月に行った「Angel hack」、6月に行った「LADY PITCH NIGHT」、9月に行ったプレローンチイベントを紹介した。プレローンチイベントには、約110名の女性が参加し、中には高校生、大学生の参加者もいたそうだ。
12月17日には、 日本オラクル、ヤフー、パナソニック、サイオス・テクノロジーの協力の下、 「東京ローンチイベント」を開催、今後、1月27日には「IT業界技術交流woman'sピッチ大会」と「アイディア出し講義」、2月23日には「人工知能業界講習会」などの開催が計画されている。
また、半年以内に、サンフランシスコで活動するメンターを紹介する、グローバルのGirls in Techが実施している「Mentor ship」を利用できるようにしたいという。
Girls in Tech Japanは公式サイトのほか、Facebookでも情報を発信しており、「いいね!」をしてくれた人にはイベントなどの情報が提供されるという。