12月14日から16日にかけて東京ビッグサイトにて開催されているエレクトロニクス製造サプライチェーン総合展示会「SEMICON Japan 2016」の特別展「WORLD OF IOT」において、日本写真印刷(日写)ブースでは、ロールtoロール技術を活用した大面積荷重分布センサのデモなどを参考出展の形で行っている。

同センサデモは、同社が有するモバイル機器向けのフィルムタッチセンサ技術を応用して開発されたもので、カーペットの下に大面積の感圧センサを形成。歩幅や速度、歩行特徴といった情報を見える化することができるほか、ロールtoロールといった特徴のため、長さや面積の拡張を容易に行うことができるという。また、最近では、歩行データを収集していくことで、個体識別なども可能となりつつあるとする。

大面積荷重分布センサのデモの様子。カーペットの上を歩くと、PCのモニタ上にどの程度の圧力、速さで歩いているか、という情報がマップとして見ることができるというもの

さらに、環境発電(エナジーハーベスト)技術と組み合わせた活用方法なども考えられ、興味を持ってくれた人から、さまざまなアイデアをもらい、共に形にしていくことを目指したいとしていた。

このほか、同社は同じく参考出展の形で非接触生体情報センサのデモ展示も行っている。こちらは椅子の背もたれ部にフレキシブルセンサを設置。背もたれによりかかるだけで、心拍を測定することが可能。こちらは生体情報として、筋電図や脳波といった情報も取得できる、とのことで、そうしたバイタルデータに関する知見を有するパートナーと協力して、さまざまな応用に向けた取り組みをしていきたいとしていた。

非接触生体情報センサのデモの様子。椅子に座るだけで生体情報を計測する(この場合は心拍数の推移)ことができる