Eコマース事業を展開するBEENOSは14日、民泊向けクラウドサービス「民泊ダッシュボード」を運営するメトロエンジンから三者割当による新株発行を引き受け、同社に出資したことを発表した。
メトロエンジンの民泊ダッシュボード公式Webサイト |
メトロエンジンは、インバウンド専門MVNOや、ビックデータ解析事業を行うジェイピーモバイルからスピンオフする形で設立され、民泊運営の自動化をサポートする民泊ホスト向けクラウド運営ツール「民泊ダッシュボード」を提供している。BEENOSの連結子会社であるtensoの運営の100万人以上の海外ユーザーを有する日本の通販商品の海外発送、転送サービス「海外転送サービス.COM」との連携も視野に入れ事業拡大を狙う。
民泊ダッシュボードは、民泊に係る物件数、稼働率、客室単価などのデータ解析情報を可視化して提供。競合物件の詳細な分析から差別化や適切な価格設定に有益な機能も有している。また、Airbnbと連携できる民泊運営管理システムPMS(Property Management Software)による予約管理、ゲストとのやりとりや騒音・温度・湿度と室内状況のセンサーのモニタリングまで、24時間の監視をセンサーで連携するシステムや三井住友海上火災保険の民泊専用保険の提供など、民泊関連事業に特化したサービスを展開する。
BEENOSは、昨今のインバウンドの活況に伴い、インバウンド関連の商機を継続的に調査を行っていたが、民泊利用者数が大きくなってきている点を踏まえ、民泊関連事業における先駆的な取り組みを行うメトロエンジンに出資を行ったとその背景を述べている。「今後は、株主かつ戦略パートナーとして成長をサポートするとともに、100万人以上の海外ユーザーを保有するBEENOSの連結子会社であるtenso等と、相互の事業拡大のための連携も検討してまいります」と相乗効果による事業拡大を目指す。