仏ダッソー・システムズ(ダッソー)はこのほど、流体解析シミュレーションソフトを提供するNext Limit Dynamics社を買収を12月7日に完了したと発表した。
Next Limit Dynamicsのソリューションは、航空宇宙・防衛、自動車・輸送機械、ハイテク、エネルギーなどの産業で使われており、主な顧客にはエアバス社、アイシン AW、キャタピラー、フォード、本田技研工業、三菱電機、サフラン・ヘリコプター・エンジン、トヨタ自動車など錚々たる企業が並ぶ。
ダッソーはNext Limit Dynamicsの買収によって3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上のマルチフィジクス・シミュレーションを実現させ、インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを拡充し、戦略的CFD(コンピュータ流体解析)市場での足場を固めるとしている。
なお、ダッソーの取締役副会長兼最高経営責任者のベルナール・シャーレス氏は同買収について「シミュレーションによって、イノベーションを実現させようとする人々は、設計材料、アディティブ・マニュファクチャリング、IoTなど、製品と自然と生活の調和に貢献するテクノロジー要素をより進化させていくことができます。まだ若い、ダイナミックな会社であるNext Limit Dynamics社には、非常に経験豊富なR&Dチームと先進的なCFD手法があり、それらがマルチフィジクス、マルチスケールを志向する3Dエクスペリエンス・プラットフォームに実装されることで、イノベーション・プロセスががらりと変わるでしょう」とのコメントを発表している。