Linus Torvalds氏は12月11日(米国時間)、「Linux 4.9|Linux Kernel Mailing List」において、Linuxカーネルの最新版となる「Linux 4.9」の公開を伝えた。Linus Torvalds氏はLinux 4.9をこれまででもっとも大きなリリースだと表現。ソースコードの変更の行数という点から見れば、過去にもっと大きな変更を伴ったリリースもあるが、定義ファイルのマージだったり、今回のような純粋な新機能追加といった開発の結果ではなかったと指摘している。
「Linux 4.9」の主な新機能は次のとおり。
- ファイルシステム関連コードの改善
- メモリプロテクション機能の実装
- Raspberry Pi Zeroのサポート改善
- セキュリティ機能の改善
ファイルシステム関連の修正や機能改善、ARM関連のコミットが多い点が注目される。Linuxに限らず最近はARMに関連した開発が進んでおり、新たに登場するARM64系チップを搭載したマシンに対応する開発が進められている。