BlackBerryはこのほど、Enterprise of Things(EoT)実現のために設計された包括的プラットフォームの販売を開始し、モバイルネイティブなアプローチによるセキュリティソリューションを提供することを発表した。
Good Technology、WatchDox、AtHoc、Encriptionなど、同社が買収した企業の主要なテクノロジーは、このプラットフォームの下にすべて統合されている。
同社が定義した「Enterprise of Things」とは、導入企業が製品をスケッチの段階から量産、販売まで展開できるよう構築されたインテリジェント接続とエンドポイントを結ぶネットワークをいう。
同社のソリューションはBlackBerry Secureの総称で、モバイルソフトウェアセキュリティ・プラットフォームを基盤として構築されている。企業内のモバイルデバイスやネットワークに接続されたさまざまな「モノ」の運用管理を支援すると同時に、あらゆるメッセージングやファイルタイプについてコミュニケーションの安全性を確保するという。
同社は最終的に、複数のエンドポイント・モバイルセキュリティ管理やアプリケーション管理が不可欠な新たな市場への参入を目指しているという。
同社の会長 兼 最高経営責任者を務めるジョン・チェン氏は今後の展開について、「基盤となるこのプラットフォームはBlackBerryの最新製品やMicrosoft Office 365などのサードパーティーのソフトウェアに対応するだけでなく、メッセージングやアナリティクスなど、これから出てくる新たな能力にも対応する『次世代対応型』の機能も備えており、顧客の既存の投資を保護する。このプラットフォームを活用することで、企業は独自のアプリケーションやワークフロー、ビジネスプロセスを構築できるうえ、BlackBerryが今後、プラットフォームに機能や対応する市場セグメント、さらにはパートナーエコシステム全体を拡大していくことで、次世代のアプリケーションやクラウドベースのシステムにも対応できるようになる」と述べている。