Google Chromeチームは12月9日(米国時間)、「Chromium Blog: Roll-out plan for HTML5 by Default」において、これまでアナウンスしてきたようにHTML5のデフォルト化への作業を進めると発表した。向こう数日の間に1%ほどのユーザーに対し有効化し、2017年2月の段階ですべてのユーザーに対してHTML5のデフォルト化を実施すると説明している。

Google ChromeチームはHTML5のデフォルト化にあたって、Flash Playerの無効化の作業を進めるとしている。最終的には、すべてのサイトでFlash Playerの利用をデフォルトで禁止し、ユーザーが明示的に利用を許可しない限り動作しないようになる見通し。つまり、いきなりすべてのサイトでFlash Playerが無効化になるわけではなく、徐々に移行が進められることになる。

Flash Playerは頻繁に脆弱性が発見されているとともに、エクスプロイトキットでもよく悪用されるなど、サイバー攻撃に悪用される代表的なソフトウェアになっている。Flash Playerの利用を禁止することはこうしたサイバー攻撃に対処する方法として効果が期待できる。

HTML5はこれまでプラグイン経由でサードパーティ製のソフトウェアの導入が必要だったような機能をカバーしており、プラグインなしで同様のコンテンツを実現することが可能になっている。