京セラは12月12日、積水化学工業が開発した大判サイズのフィルム型リチウムイオン電池を採用した12kWhクラスのリチウムイオン蓄電池と、太陽光発電の電力を96%の充電効率で充電可能なハイブリッド型パワーコンディショナを組み合わせた、住宅用定置型リチウムイオン蓄電システム「EGS-ML1200」を開発したことを発表した。

同システムは、すでに積水化学工業が2017年1月より発売する新築住宅向けに採用されることが決まっており、既設の住宅向けにも提供される予定。フィルム型リチウムイオン単電池を採用したことで、760mm×495mm×525mmという小型化が図れ、12kWhの蓄電容量ながら、室内設置を可能とした。これにより、外気の変化による電池の劣化を防ぐことが可能となり、さらなる電池の長寿命化を可能としたほか、電池内部にも積水化学が開発した電極塗工絶縁材料を採用することで、高い安全性も確保したという。

なお、希望小売価格はオープンとしているが、京セラとしては、一般的なものよりも安くしなければいけないと思っているとコメントしており、競争力のある価格帯となる模様だ。

左の画像が大容量フィルム型リチウムイオン蓄電池と、ハイブリッド型パワーコンディショナ。右の画像が大容量フィルム型リチウムイオン蓄電池の実機