ソニーは12月6日、手術部位の視野(術野)を高精細に撮影する、医療施設向け4Kビデオカメラ「MCC-S40MD」を発表した。

同製品では、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサや同社独自の画像処理エンジンを搭載したことで、高精細な4K映像撮影を実現。レンズは、4Kの高解像度に対応した光学12倍ズームの大口径レンズを採用したほか、画質の劣化を抑えながら最大20倍の高倍率ズームを実現するクリアイメージズーム機能も搭載しており、術野の細部や暗部までも精緻に撮影することが可能となる。同社は、高い再現性の求められる医師の教育や術後検証などへの貢献が期待できるとしている。

発売開始は2017年3月1日を予定。オープン価格での提供となり、市場推定価格は、別途取り扱いの三軸雲台およびコントローラとのセットで約280万円前後となる見込み。

左:4Kビデオカメラ「MCC-S40MD」 右:手術室での設置イメージ