インターネットイニシアティブ(IIJ)の100%子会社でLAN関連を中心としたネットワーク構築事業を行うネットチャートは12月6日、日本シー・エー・ディー(日本CAD)が提供する不正端末接続防止ソリューションの統合管理システム「IntraGuardian2+ Manager Professional」を、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」上に実装し、クラウド型のマネージドサービス「IntraGuardian Cloud Managerサービス」として提供を開始した。
日本CADではネットチャートを総販売代理店として、社内ネットワークへの接続が許可されていない端末の不正接続を防止するアプライアンス製品「IntraGuardian」シリーズおよび、IntraGuardian2+ Manager Professionalを提供している。これまで同システムを利用する際は顧客のネットワーク環境に専用のサーバを設置する必要があったが、新たにクラウド型のフルマネージドサービスとして提供することで、専用サーバ構築・運用の負荷軽減を実現したという。
新サービスは、主に数セグメントから数十セグメントまでの中小規模のネットワークを有するユーザーに向けて、情報漏えいのリスクを低減させるサービスを提供する。
主な特徴として「運用の負荷軽減と簡便性」「オペレータによるサーバ運用」の2点がある。運用の負荷軽減と簡便性に関しては、オンプレミスでサーバを導入する場合と比べて、サーバ構築の初期コストやサーバ運用の負荷が軽減するほか、クラウド型サービスのためIntraGuardian2+の機器を購入後、初期設定を行いネットワークにつなぐだけで、すぐに使うことができ、ユーザー側で使用する端末の設定変更も不要としている。
オペレータによるサーバ運用については、IntraGuardian2+ Manager Professionalの運用管理を専門のオペレーターが実施するため、ユーザーは不正接続防止の対象となる端末を管理するだけで、情報漏えいのリスクを低減することが可能。新サービスでは、統合管理マネージャの最新版へのバージョンアップ、IntraGuardian2+ファームウェアの最新版へのバージョンアップ、サーバ障害時の自動的な保守対応、ログ分析などの運用をオペレーターが行う。
利用料金はIntraGuardian2+の機器、サーバ利用料(月額)、登録したセグメント数に応じた月額料の合算値となり、サーバ利用料およびセグメント課金(月額)は個別見積もり。今後、サービスを順次拡張し、端末の申請機能や利用状況レポート、アンチマルウェアシステム、統合脅威管理(UTM:Unified Threat Management)との連携機能の提供を予定している。