USENは、11月22日~11月23日にかけて実施し、全国の20歳~59歳の働く男女500人から回答を得たインターネット調査「オフィス環境に関する意識調査」の結果を発表した。
ストレスチェックを実施した会社は約半数
2015年12月から義務化された「ストレスチェック」の実施可否について質問したところ、実施している会社は5割程度という結果になり、2016年11月末日にストレスチェックの実施期限を迎えるにも関わらず、定着していないことがうかがえた。
また、メンタルヘルス対策の取り組みとして、厚生労働省の掲げている「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」において職場環境等の改善を図ることが求められているものの、「オフィス環境に満足しているか」ということについて尋ねた結果、全体では「あまりあてはまらない」が44.0%と最も多く、次いで「ややあてはまる」が35.4%、「全くあてはまらない」が15.4%、「とてもあてはまる」が5.2%となった。
結果として、過半数の人が「現状のオフィス環境」に満足していないことが明らかとなり、満足している人は全体のわずか5%と極めて低い数値であった。働く男女のほとんどが、オフィス環境に関して何かしらの不満を抱えていることが判明した。
期待するオフィス環境改善策では、「休憩室の設置」が上位に
「あなたの会社でオフィス環境改善策として実施してほしいことはありますか?」という質問に対し、「休憩室の設置」が43%と最も多く、次いで「音楽を流す」が24%、「デスク配置変更などの模様替え」が21%という結果となった。
「オフィス環境改善策の一環として『音楽を流す』といった対策があることを知っていますか?」という質問に対しては、「知っている」と回答した人が44%にのぼる結果となった。2013年11月に同調査を実施した結果と比べると、職場に音楽を流すことに対する認知が2倍以上になっていることがわかった。
約4割の企業がノー残業デーを実施していることが明らかとなり、ノー残業デーの合図については「曜日や日にちが予め決まっている」という回答が71%を占めるなか、「朝の朝礼で知らされる」という回答が15%、「終業時間に音楽が流れる」という回答は12%みられた。
なお、上記の結果に関しては、USENが2016年11月22日~11月23日に、男性250名・女性250名に対して行った調査に基づいている。同社は、職場環境の改善を目指した取り組みとして、2013年2月より「Sound Design for OFFICE」(サウンドデザインフォーオフィス)というサービス名で、オフィスに合った楽曲を選曲したオフィス向けUSEN放送を提供しており、2015年2月には、ストレスチェック「こころの保健室」をリリースし、定期的にオフィス環境に関して調査を実施している。