ラピスセミコンダクタ(ラピス)は12月1日、サブギガ帯域無線通信LSI(周波数1GHz以下) 「ML7345」を開発したと発表した。
同製品は、スマートメータやホーム/ビル・セキュリティ、火災報知機・ガス警報器、クラウド農業など、長距離無線通信と低消費電力が必要とされるアプリケーションに向けたもので、サブギガ帯域である160MHz~960MHzをカバー。日本国内のARIB STD-T108規格のほか、世界規格のIEEE802.15.4gにも準拠する。
高周波増幅器を改良したことで、送信パワー変動が動作保証全温度範囲内で±1dB以下という環境安定性を実現しており、また短時間で受信起動を行う高速電波チェック機能とスリープ電流の大幅削減により、通信時間の大半を占める待ち受け動作において、同社従来品比で48%の平均電流の削減を実現した。
同社はすでに月産50万個の体制で量産出荷を開始しており、サンプル価格は700円(税別)となっている。