デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)、住信SBIネット銀行、Automagiの3社は11月30日、Automagiが提供するAI(人工知能)ソリューションである「AMY」を利用するデジタル・マーケティングを共同で試験運用すると発表した。

今回発表した取り組みでは、これまで広告の運用担当者に依存していたターゲティング分析を、大量かつ複雑なデータ分析に強みがあるというAI技術に代替することで、ユーザー企業の嗜好に合った広告を配信する精度を向上させ、インターネット広告の効果の最大化を目指すという。

ユーザーのWeb行動データや趣味関心データとしては、DACのデータ・マネジメント・プラットフォームである「AudienceOne」上で蓄積/整理したデータを使用し、Automagiが提供するAIである「AMY OPTIMIZER」を利用して、ターゲティング分析を実施する。

また、AMY OPTIMIZERが持つ自律学習機能によりユーザーの嗜好の変化を自動的に把握し、継続的に広告配信の精度が高まっていく仕組みを実現する予定としている。

なお、DACはAudienceOneによる金融機関のビッグデータ利用を支援している。

住信SBIネット銀行は、ビッグデータの高度利用をブロックチェーンやAPI化と並ぶ一連のFinTechイノベーションの中核と捉え、今後の重要なコア・コンピテンシーになると考えているという。

その一環として、AI利用のノウハウと経験を蓄積し、顧客に常に利用してもらえる「あなたのレギュラーバンク」を目指して、さらなる利便性の向上と社会の発展に寄与する新しい価値の創造に努めていくとしている。

Automagiは、独自開発のAMYによる企業のマーケティング活動やユーザー・サポート業務の高度化と効率化を支援しているといい、大手通信会社を中心にAI導入実績が多数あるとのことだ。