NTT西日本、NTT、関西経済連合会(関経連)の3者は11月30日、NTTグループのAI関連技術である「corevo(コレボ)」を使用し、ロボットとデジタル・サイネージを組み合わせた観光案内ソリューションの実証実験を大阪市浪速区の大阪シティエアターミナル(OCAT)にて開始すると発表した。
同実験では、外国人観光客が利用するOCATの1階総合案内所前において、corevoを実装したロボット「Sota(ソータ) 」とデジタル・サイネージを利用し、関西地域の観光案内や「KANSAI Free Wi-Fi (Official) 」のダウンロードを案内することで、外国人観光客に特に需要が高いという無料Wi-Fiの利用を促進する。
Sotaは外国人観光客と双方向での対話を可能とし、外国人観光客の国籍や滞在日数などを対話により取得することで、デジタル・サイネージに映し出す写真を用いながら、外国人観光客の興味に沿った観光名所を説明する。
実験の実施期間は、12月22日までの平日10時から18時まで。今回の実験において、NTT西日本は実証実験の企画・運営および、corevoを実装するSotaおよびデジタル・サイネージ、ネットワーク環境の提供を担当する。NTTはcorevoの技術、関経連は観光案内コンテンツとKANSAI Free Wi-Fi (Official)をそれぞれ提供する。
3者は同実験の結果を基に、観光案内ソリューションへの商用化へ向けた検討を行い、インバウンド観光関連需要のさらなる拡大に寄与していく考えだ。