11月28日(現地時間)、MicrosoftはWinRT(Windows Runtime)の能力を公式ブログでアピールした。同社によれば各開発言語で書いた短いコードをコンパイルした場合、C#は261KB(キロバイト)+3.31MB(メガバイト)、C++(C++/CX)は86KB+594KBに対して、C++/WinRTの場合は53KB+594KBと小さくなるとアピールした。さらに特定のクラスメソッドを1千万回呼び出すループ処理や、スタティックメソッドを呼び出す処理も高速化する。
Windows 10を筆頭に数えるWindowsプラットフォームは、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)を利用することで、PCやモバイルに限らず、スマートフォンやMicrosoft HoloLensといったデバイスで共通のアプリケーションを作成できる。C#やC++からAPIを呼び出すことも可能だが、拡張コンポーネントが必要となるため、MicrosoftはC++/WinRTの利用を訴求しているのだろう。記事中では、C++/WinRTベースでコードを記述すれば、容易にWindows APIへアクセスできるとアピールしている。
C++/WinRTはオープンソースとしてGitHub上で公開しており、Visual Studio 2017 PreviewとWindows 10 バージョン1607(Anniversary Update)の組み合わせで利用可能。また、Microsoftは将来的にC++/WinRTよるXAMLデザインのサポートを予定している。
阿久津良和(Cactus)