11月24日(米国時間)、fossBytesに掲載された記事「Microsoft Is Making Its Own Quantum Computer And “Quantum OS”」が、Microsoftが量子コンピュータの研究開発にこれまで以上に積極的に取り組む姿勢を見せていると伝えた。同社はすでに量子コンピュータ関連の研究者を雇用しているほか、さらに追加して量子コンピュータに関連した人材を雇用するとしており、今後の取り組みが注目される。
記事はMicrosoftが発表した「Microsoft doubles down on quantum computing bet」の内容を引用している。同社は最終的にLeo Kouwenhoven氏、Charles Marcus氏、Matthias Troyer氏、David Reilly氏を迎え入れたチームおよびエグゼクティブTodd Holmdahl氏という陣容でこの研究開発を進めることになるとしている。
ここ数年、量子コンピュータは物理的な製造も含めて現実の可能性が見えてきており、研究開発の対象として高い注目を集めている。すでにGoogleも同分野への取り組みを発表しており、今回のMicrosoftの発表はこれと似た取り組みと言える。Microsoftは最終的に量子コンピュータの物理的な実現に加え、量子コンピュータ向けのソフトウェア(オペレーティングシステムなど)の開発に取り組むことを計画していると見られる。
今のところ、量子コンピュータは特定の大量計算をこなすための専用コンピュータとしての利用が想定されている。現在ソフトウェアの分野で注目度が高い機械学習はもとより、暗号技術、化学研究、医療研究、材料科学、エンジニアリングなどさまざまな分野での活用が期待されており、各社の研究開発対象として注目を集め始めている。