東芝機械は11月24日、同社初の全自動ダイカストシステムを開発したと発表した。
同システムは、射出機能を全自動化し、ひけ巣や巻き込み巣の発生を大幅に抑制する最適層流充填を実現。電動化で実現した低速安定射出制御により溶湯が安定し、高品質なダイカスト成形が可能となっている。また、電動型締・電動射出の採用で、省電力化、厚肉・高強度部品成形の品質向上に実現している。さらに、鋳込質量を従来の1.3kgから2.4kgにアップし、より大きな製品への対応可能となったほか、高解像度大画面15インチモニタを採用した新制御装置TOSCAST-888を搭載し、操作性の向上に加え、トラブル発生時の機械復旧時間の最小化を図る故障診断機能を備え、IoTへの対応を見据えた通信機能が強化された。
なお、同システムは11月24日から26日までパシフィコ横浜で開催されている日本ダイカスト会議・展示会に出展されている。