昭文社の子会社であるトリプコンは11月22日、宿泊施設向けのプラットフォーム「トリプコンビズ」を発売した。

トリプコンビズは、国内および訪日客の販売チャネルの管理と集客、自社Webサイトの簡易制作、多言語化、自社流通拡大などの課題を解決するといい、「チャネルマネージャー」「ダイナミックウェブサイト作成」「多言語予約エンジン」といった機能を備える。

トリプコンビズの管理画面のイメージ

チャネルマネージャー機能では、宿泊管理システム(PMS、Property Management System)との連携で予約情報などの一元管理が可能といい、国内外のオンライン旅行会社(OTA)各社やBtoBホールセラー、自社Webサイトとも連携できる。また、シンプルなUIを持つとともに、PMSを使用していない宿泊施設でも使用を可能とし、国内外のOTA向けの販売価格や客室状況を一元管理できる。

ダイナミックウェブサイト作成機能では、リアルタイムに編集可能なCMS(コンテンツ管理画面)を実装すると共に、購買行動分析に基づくテンプレートを複数準備しているとのこと。また、PC及びモバイルの双方に対応する。同機能が備えるテンプレートで、自社Webサイトの作成が可能だ。

多言語予約エンジン機能では、決済機能を実装し、シンプルな予約導線を持つ。これにより、多言語(現在11言語に対応)での予約を一元管理できる。そのほか、今後はメタサーチ・サイトへの出稿を一元管理できるオプション・サービスも発売を予定。

さらに、WeChat(微信)内予約ページの作成機能や、GDS(Global Distribution System、航空券など旅行商品の予約・発券システム)とのコネクティビティ機能、競合比較機能を近日中に実装を予定している。

トリプコンビズにより、これまで複数のシステムにまたがっていた宿泊事業運営に必要なツールを簡素化・自動化し、一元管理を可能にすることで、宿泊施設の業務効率化とコスト削減に貢献するとしている。