ジャストシステムは21日、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」上で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「人工知能(AI)&ロボット活用に対する意識調査【医療編】」の結果を発表した。
この調査は、全国の20~60代の男女555名を対象にして行われた。まず、直近1年以内に診断や治療で病院に行ったことがある人のうち、病院での対応について「頻繁に不満を感じる」人は9.5%、「ときどき不満を感じる」人は53.2%で、合計で62.7%が病院での対応に不満を感じているという結果となった。
現状の不満を尋ねた上で「医療現場でのAIの活用について賛成か反対か」を聞いたところ、「全面的に賛成する」人は8.6%、「どちらかというと賛成する」人が29.5%で、合計で38.1%が賛成と回答した。
将来的に、医療現場でのAI活用がどの程度実現するかについては、「すべての診断業務が医師ではなく、AIに置きかわる」と予想する人は4.9%、「すべてとは言わないが、医師ではなく、AIが診断するようになる」と予想する人は21.6%で、合わせて26.5%がAIによる診断の実現を予想した。一方で、「医師に置きかわるというよりは、支援するようなものになる」と予想する人は46.5%と、割合としてはこの項目が最も高くなった。
AIによる診断を支持する理由としては、1位「待ち時間のストレス緩和(46.7%)」、2位「診断への納得感(45.8%)」「治療にかかる時間的コストの改善(45.3%)」が挙げられた。
なお、集計データをまとめた全53ページの調査結果レポートは、「Marketing Research Camp」から無料でダウンロードできる。
調査の実施概要
調査名 :『人工知能(AI)&ロボット活用に対する意識調査【医療編】』
調査期間 :2016年11月17日~11月21日
調査対象 :全国の20~60代の男女555名