スイスu-bloxは、LPWA(Low Power Wide Area Network)IoTアプリケーション向けRPMA(Random Phase Multiple Access)モジュール「NANO-S100」ならびに、LTEカテゴリ(Cat)1セルラモジュール「LARA-R211/TOBY-R202/TOBY-R204/TOBY-R211」を発表した。

RPMAはIoTアプリケーションのM2M通信専用の省電力広域チャネル・アクセス手法で、NANO-S100はIngenuと共同で開発したモジュール。2.4GHz ISMバンドの180dBリンク・バジェットを用いることで、地下や屋内での活用を可能としたとする。

一方のLTE Cat 1モジュールは、LARAおよびTOBYフォーム・ファクタにて提供される。LTE Cat 1は、最大10Mbpsの速度でも、LTE Cat 3やCat 4よりも低コストでデータの提供を可能とする。LARA-R211は、欧州市場向けに2Gフォールバックをサポート。TOBY-R202は、米国向けにAT&TおよびT-Mobileネットワーク向けのHSPA+フォールバックをサポートし、LARA-R204は、Verizonネットワーク向けの単一モードLTE Cat 1デバイスとなっているほか、TOBY-R200は、2Gおよび3Gフォールバックを使用するUS LTE Cat 1ネットワークをサポートしている。また、LARA-R211、TOBY-R202/200は、小型LGAパッケージのVoLTEをサポートし、セキュリティや監視などのアプリケーションに対して高品質の音声サポートも可能だという。

なお、NANO-S100は、2017年第1四半期から利用可能となる予定と同社では説明している。

NANO-S100モジュールの外観