STMicroelectronicsは、コンパレータあたりの標準動作電流を5μAに低減するとともに、伝搬遅延時間の改善と4kVまでのESD耐量を実現した産業機器/車載機器向けデュアル/クワッド型16V CMOSアナログ・コンパレータ「TSX393/TSX339/TSX3702/TSX3704」を発表した。
TSX393およびTSX339には、オープン・ドレイン出力の2回路および4回路のコンパレータが集積されており、OR回路やレベル・シフト回路の設計を簡略化することが可能。また、デュアルタイプのTSX3702とクワッドタイプのTSX3704は、プッシュプル出力回路であるためプルアップが不要で、高い信頼を有した信号伝達が可能。最大20mAの出力ドライブ能力により、さまざまなアナログまたはデジタル負荷に直接接続することができるという。
なお、4製品は、基板レイアウトや配線を簡略化し、デザインインを容易にする、より小型のパッケージ・スタイルを導入しているとのことで、TSX393とTSX3702は、標準的な各種パッケージ(SO-8、Mini-SO8、TSSOP-8)に加え、DFN8パッケージ(2mm×2mm)でも提供される。一方のTSX339とTSX3704は、SO-14とTSSOP-14のほか、QFN16パッケージ(3mm×3mm)でも提供可能だという。また同社では、SO-8ならびにTSSOP-14パッケージを使用し、AEC-Q100への適合認証プロセスを進めているとしている。