早稲田大学(早大)高等研究所とNextremerは11月16日、量子アニーリングを用いた人工知能ソフトウェア開発を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。
研究は、Nextremerがアプリケーション開発およびシミュレーション計算を担当し、早大が技術支援のほか、量子アニーリングの計算適用検討などを担当する。具体的な研究内容としては、「対話システムへの応用を目的とする、量子アニーリングを用いた個人の選択の予測」および「量子アニーリングを用いた深層学習など機械学習の高速化・リソースの削減」の2つを掲げており、両者は、量子アニーリングを人工知能技術の課題に適用することで、新たな視点が得られる可能性があるとしており、将来的にはハードウェア実装の検討も行っていきたいとしている。
なお、統計物理学の知見と大規模数値計算の手法を活かし、量子アニーリングをはじめとしたイジングモデル型情報処理の理論研究および実問題への応用展開に取り組んでいる田中宗 助教が早大側の担当者になるという。