EIZOは11月15日、対角30型のワイド画面上に、600万画素(6メガピクセル)の情報量を表示可能なカラー医用画像表示モニタ「RadiForce RX660」を発表した。
同製品は、読影効率の向上を可能とする独自機能「Work-and-Flow」を搭載。同機能は、画像診断を行う読影室のような複数のモニタやPCを用いる環境を想定して開発されたもので、画面上に他モニタの画面を重ねて表示するピクチャ・イン・ピクチャ(PinP)機能「Hide-and-Seek」ならびにキーボード・マウス切り替え機能「Switch-and-Go」の2つの機能で構成されている。
Hide-and-Seekは、マウスカーソルの操作で表示、非表示を行えるため、例えば、表示中の医用画像とは異なる種類の検査画像や過去の検査画像を参照したい場合でも、マウスカーソルを画面の所定の位置に移動させるだけで、検査リストが表示され、他の検査画像を選択することができるという。一方のSwitch-and-Goは、読影用PCと電子カルテ用PCといった複数台のPCを使用する場合でも1組のキーボードとマウスに集約させることを可能とするもので、マウスカーソルをそれぞれのPCのモニタ画面に移動させるだけで、操作したいPCのマウス・キーボードの操作に自動的に切り替えが行われる仕組みとなっている。
このほか、同製品では、従来機種に比べて外形寸法のスリム化ならびに軽量化が図られたほか、電源をモニタ本体に内蔵することで、外付けアダプタを無くすことに成功。これにより、デスク周りの設置スペースを約23%削減することができるようになったとしている。
なお、販売開始は2017年2月15日を予定しているほか、オープン価格での提供を予定しているという。