博報堂は、ぬいぐるみに取り付けて用いるボタン型デバイス「Pechat」を発売する。発売日は12月9日で、百貨店・デザインストアなど11店舗では予約を受け付けている。価格は4,620円(税別)。

ボタン型スピーカー「Pechat」

専用のスマホアプリで操作する

同製品は、ぬいぐるみにつけて専用のスマホアプリを操作することで、まるでぬいぐるみがおしゃべりしているように感じさせることができるボタン型スピーカー。同製品は、クラウドファンディングサービスMakuakeにてプロジェクトを公開(2016年9月14日~11月14日の間に実施)したところ、募集開始当日に目標金額の50万円を達成し、目標金額の30倍を超える約1,530万円を集めたものだ。

アプリには、400以上のセリフや20曲の歌、20話のお話が用意されており、ないしょ話をしたり、歌をうたったり、お昼寝に誘ったりすることができる。声に反応して自動であいづちやオウム返しをする「おまかせモード」や、入力した文字をかわいく読み上げたり、吹き込んだ声をかわいい声に変換したりする「おしゃべりするモード」も搭載する。

また、伊勢丹新宿店・日本橋三越本店・中目黒 蔦屋書店(11月22日オープン)・二子玉川 蔦屋家電・MoMA Design Store表参道の5店舗では、開発中のPechatの展示も行っており、実際に触れることができるという。予約販売のみを行っている店舗は、高島屋(日本橋店・新宿店・玉川店・横浜店・大阪店・泉北店・京都店)の6店舗で、Amazonにてオンラインでの予約販売も同時に開始しているという。

また、伊勢丹新宿店の「ココイクパーク」では、2017年2月14日までPechatを取り入れた体験ワークショップを開催。ぬいぐるみだけでなく、パークの中にあるおもちゃやツールとのおしゃべりを体験することができる。ワークショップは有料、要事前予約(当日の空きがあれば受付可)。

Bluetoothにて通信を行い、見通し送信距離は約10m。充電時間は約3時間で、連続使用時間は約1.2時間。大きさは直径45mm・奥行き21mmで重量は20gと小さい。

「Pechat」は、博報堂として初のデジタルデバイス商品企画・販売事業で、またクラウドファンディングを取り入れたのも初の試みとなる。企画・デザインは、博報堂のプロダクト・イノベーション・チーム「monom(モノム)」が担当し、アプリの開発を博報堂アイ・スタジオ、ハードウェアの量産をVAIOが担当している。