ジェイテクトはこのほど、都内でメディア向け説明会を開催し、開催が間近に迫る「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」の出展概要を明らかにした。
JIMTOF 2016は11月17日から22日まで東京ビッグサイトで開催される予定で、東新展示棟を含む全館を使用するなど史上最大規模となる見込み。ジェイテクトは同社設立10周年キャンペーンのコンセプトである「歴史ある若い会社」と連動したブースを出展する。
説明会に登壇した同社の井坂雅一 取締役副社長は同ブースを「従来の工作機械の展示とは1味も2味も違う、革新的・斬新な、若い会社にふさわしいチャレンジングな展示」と説明し、以下の4点をポイントに挙げた。
- 歴史: ジェイテクトは設立10周年と上述したが、これは1920年創業の光洋精工と1941年の豊田工機が2006年に合併してから10年という意味で、工作機械の生産という点でジェイテクトは60年の歴史を持つ。そこでJIMTOF 2016では1956年製「トヨダ・ジャンドルン円筒研削盤」と最新の研削盤「GE4i-PRO」を対比させることで技術の進化を紹介する。
- 最新主要機種:メインステージの両サイドの大型LEDスクリーンでは、同社の最新主要工作機械を紹介。小型汎用円筒研削盤「GE3iシリーズ」、小型生産型円筒研削盤「e500G」、大型ギヤスカイビングセンタ「GS700H」、カムシャフト複合研削盤「GC20Ri」、横形マシニングセンタ「FH800SX-i」などについて3D画像や動画で説明する。
- コア・テクノロジー:ジェイテクトの数ある技術から「つながるソリューション(TOYOPUC-Plus)」「TOYODA STAT BEARING(流体軸受)」などコア・テクノロジーに位置づけられる6つを厳選し"テクノロジカルボックス"という装置を用いて展示する。
- スマートファクトリー事例:製造業において今最もホットなトピックであるスマートファクトリーについて、メインステージの8面LEDを用いて紹介する。同社の香川工場の事例だけでなく、阪部工業、双葉工業といった中小企業がスマートファクトリーに向けてどう取り組んでいるのかプレゼンテーション形式で説明する。
JIMTOFといえば切削加工機やワイヤ放電加工機などが各社のブースにズラッと並ぶイメージだが、ジェイテクトの最新製品で実機展示されるのは「GE4i-PRO」のみ。井坂副社長の言葉通り、かなり挑戦的なブース内容だといえる。また、JIMTOF 2016全体のテーマの1つであるIoTやスマートファクトリーに向けた展示は必見。"IoT、IIoT、スマートファクトリーって実際どうすれば実現できるの?"と悩んでいる人にとって大いに役立つ情報が見つかるはずだ。