日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は11月10日、高精度かつ低消費電力のオペアンプ製品「LPV801/802/811/812」の4品種を発表した。
4製品ともに、デューティ・サイクル動作の使用なしで、最小で320nAの無信号時電流特性を提供。これにより、高いエネルギー効率の4-20mAループ・システムを可能にするほか、電池駆動時間の延長が可能になり、電池交換コストの削減を可能とするという。
また、最小1.6Vの単一電源で動作するため、電池電圧が低下した条件でも一定の性能を提供することも可能だとする。さらに、500MHz~1GHzの周波数範囲で80dBを超える入力除去比であるため、外付けのフィルタ部品が不要となり、EMIに敏感なアプリケーションの設計期間を短縮することができるようになるという。
加えて、LPV811およびLPV812は、最小で300μVのオフセット電圧を提供するとしている。
なお、いずれの製品もすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は0.44ドルから、となっているほか、1個のコイン・セルで10年以上動作する低消費電力の一酸化炭素センサのリファレンス・デザインも提供されているという。