テレダイン・レクロイ・ジャパンは11月10日、電源レール・プローブ「RP4030」とMIPIシステム・パワー・マネージメント・インタフェースに対応したSPMIデコード・オプションを発表した。

RP4030は、±30Vのオフセット・レンジと1.2xの減衰率、および50kΩのDC入力インピーダンスを有しており、DC電源レール電圧を公称電圧と同じオフセットを加えて計測することで信号をオシロスコープの画面の中央に置くことができ、高いゲインを用いて観測することでDC電圧に乗ったノイズや信号の微小な交流変動を見ることが可能になるという。

また、4GHzの帯域を有しているほか、オプションとしてブラウジング・リードなども用意。付属としても、複数のプローブチップとリードが付属しているという。

一方のSPMIデコード・オプションは、捕捉したSPMI物理層波形をカラーコードされたオーバーレイで重ね書きするもので、SPMIプロトコル・デコード情報は、単一の表に他のプロトコル情報と合わせて時系列に表示される。また、表で特定したメッセージをタッチすると、対応するパケットの波形を拡大表示でき、パターン検索やフィルタ設定によって見たいプロトコル・パケットやメッセージを探し出すことができるという。

なお、価格は、RP4030が40万円(税別)、RP4030用ブラウジング・リード「RP4000-BROWSER」が25万円(同)、SPMIデコード・オプション「SPMIbus D」が32万円(同)となっている。すでに同社のオシロスコープ HDO9000シリーズ(ファームウェアver.8.2.1.1)がRP4030に対応しているほか、2017年1月には、そのほかのほとんどの同社製オシロスコープでも対応予定としている。

電源レール・プローブ「RP4030」

MIPIシステム・パワー・マネージメント・インタフェース対応SPMIデコード・オプションのイメージ