免疫生物研究所は11月8日、毒性アミロイドβ42(Aβ42)に対する抗体を用いたELISAキットを販売すると発表した。発売は11月下旬を予定。
アルツハイマー病(AD)の原因物質と考えられているAβ42は、オリゴマー化することで神経細胞に毒性を示し、ADを発症するという説が提唱されている。同ELISAキットは、この毒性を示す分子を特異的に検出するというもの。
京都大学農学研究科 入江一浩教授、千葉大学大学院 清水孝彦准教授、京都府立医科大学大学院医学研究科 徳田隆彦医学研究教授らの研究グループとの共同研究により、同社はAβ毒性オリゴマーを標的とする抗体「24B3」を開発。これを同ELISAキットに用いている。
同ELISAキットについて同社は、正確かつ早期にADを診断するためのツールとして活用できることが期待されるとしている。