富士通と子会社であるインドネシアのPT. Fujitsu Indonesiaは11月7日、ジャカルタ特別州立SMA Negeri74(エスエムアー ヌグリ74、生徒数:737名)高校において、11月7日~12月23日の期間にタブレット端末を活用した教育支援システムの実証を行うと発表した。

ジャカルタ特別州立SMA Negeri74での実証における授業風景

今回の実証では、授業用タブレット端末として富士通の「FUJITSU Tablet ARROWS Tab (アローズ タブ) Q704/H」(ARROWS Tab Q704/H)と、学習情報活用ソリューション「FUJITSU 文教ソリューション K-12 学習情報活用 V1 知恵たま」(知恵たま)を教員と生徒が利用する。

具体的には授業ノウハウの向上や協働学習の実現として、教員は使う予定の教材データを知恵たま上の時間割にドラッグ&ドロップするだけの操作でICTを活用した授業の準備が行えるほか、利用した教材データや板書の撮影画像には日付や教科などの情報が自動的に付与されて蓄積されるため、これらの授業履歴のデータを活用し、授業研究の分析を行うことができる。

個々の生徒の入学から卒業までの修学の記録の検索や、成長過程の見える化ができるため個人に合わせた育成に役立てることもできる。また、生徒はタブレット画面上で教員との双方向にコミュニケーションすることで、個別指導のような環境で授業参加ができ、ほかの生徒の回答や作品を共有することも可能なため、多角的な視野の育成やグループ学習におけるチームワーク向上につなげることを可能としている。

また、ICT支援員の育成を実践として「明日の学びプロジェクト」で得られた知見をベースに学校内のICT支援員の育成も併せて実施。ICT支援員が教員や生徒などに使い方などをサポートすることで、授業のデジタル化を促進し、学校内での継続的なICT利用に期待しているという。