東日本電信電話(NTT東日本)と狭山ケーブルテレビは10月28日、放送サービスの高度化やインターネットサービスの高速化などを目的としたケーブルテレビの光化で協業すると発表した。同協業は、全国2例目のケーブルテレビ提供エリアの全域光化となる。
狭山ケーブルテレビでは、近年の情報通信映像技術の急速な進歩を受け、光ケーブル(FTTH)による設備更改を検討してきたという。今回、光ケーブル(FTTH)への設備更改を検討するにあたって、狭山市内全域に光ケーブル網の敷設が完了しているNTT東日本との協業を選択した。
NTT東日本の光アクセスサービスを活用することで、狭山ケーブルテレビは地域密着のサポート体制の構築に専念することが可能となるという。
狭山ケーブルテレビは今後、提供エリア内のHFC(光ハイブリッド方式)整備について、光コラボレーションモデルを活用した「さやま光」の完全移行に向け取り組んでいく。2017年3月から順次サービス提供を進める予定。
一方、NTT東日本は、狭山ケーブルテレビに対して、サービス移行時のさまざまな技術的課題の解消に向けた支援などを実施していくとともに、地域活性化に向け協業を進めていくという。
狭山ケーブルテレビは、NTT東日本の光アクセスサービスを活用することで、埼玉県狭山市のフレッツ光提供エリアの約6万5000世帯に地域放送の提供が可能となる。
同協業により、顧客は、高度な放送サービス(4Kなど)、高速大容量のインターネット、電話などを利用できる。さらに、地域情報も合わせて視聴可能となる。