ファーウェイ・ジャパンは、同社が主催するイベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム」(グローバルMBBフォーラム)を、協力パートナーであるGSMAおよびGTIとともに、11月24日と25日の2日間、千葉県の幕張メッセで開催すると発表した。

「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム」は、2010年にノルウェー(オスロ)で開催したことを皮切りに、ベルリン、バンクーバー、ロンドン、上海、香港で毎年開催。7回目の今回は、初めて日本で開催する。

フォーラムには、ファーウェイ 輪番CEO兼取締役副会長の胡 厚崑(ケン・フー)氏が来日し講演を行うほか、3,500平方メートルを確保した展示エリアでは、Narrow-Band IoT(NB-IoT)技術や第5世代移動体通信(5G)技術に関する最新の研究・開発動向や活用事例、5Gに向けた無線ネットワークのアーキテクチャーの進化を展示する。また、今回は初の試みとして2日目(11月25日)には一般ユーザーにも本フォーラムを公開する。

ファーウェイ・ジャパン 副社長兼マーケティング&ソリューションセールス本部長 王軍(ウィリアム・ワン)氏はプレス向けの事前説明会において、「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム」の狙いについて、「新しい技術で新しいサービスを作り出し、業界を同じ方向に引っ張っていくという願いを込めている」と述べ、今回日本で開催する理由を、「日本は将来5GとIoTにおいて世界をリードしていける重要なポジションにあるからだ」と説明した。

ファーウェイ・ジャパン 副社長兼マーケティング&ソリューションセールス本部長 王軍(ウィリアム・ワン)氏

同氏はICTを「次の経済成長を促すエンジンとなる」と指摘し、特にIoTについては「2020年にはIoT市場は3400億ドルとなり、GDP寄与率は12.6%と、IoTが経済を発展させる大きな力となる。そのため、業界全体で参入することが必要だ」と、同社にとっての注力分野であることを強調した。

IoTが経済発展を促進

同社はIoTにおいては、「自動車」「資産追跡」「農業」「エネルギー」「環境」「メーター検針」「公共設備」の7分野に取り組むといい、王軍氏は具体的用途について、自動車分野では「自動車の走行距離、運転行動、運転時間と場所を分析することで、自動車の危険度やドライバーの習慣がわかり、保険料の根拠になる」としたほか、「メーター検針」分野では、「スマートメーターに切り替えることで、ビッグデータ分析ができ、ある地域において、どの時間帯によく電力が使われるのか、あるいは使われないのかがわかり、効率よく電力を割り当てることができる」と、メリットを説明した。

IoTで取り組む7分野

「メーター検針」分野

「自動車」分野

同氏は日本におけるIoTについて、「日本でいち早く検証を始めるのはスマートメーターの分野だ。今後、日本の通信メーカーやスマートメーターの企業と話し合いを進め、来年にはリリースしたいと思っている」と、「メーター検針」領域から取り組む意向を示した。 そして同氏は、「日本の各業界の方とコラボレーションを組んで、日本のICTの成長を促していきたい」と述べた。